イギリス
卒業生
オランダのエンジニア系コンサル会社にて、社内のGIS(地理情報システム)ソフトウェアを管理
M.Kさん(2012年度奨学生)
留学先:キングス・カレッジ・ロンドン
専攻:Creative Cities MSc
- 留学を通して得たもの
- 留学中は主に都市政策を中心に学んでいました。その中で都市というものを調査する一つの方法として、GIS(地理情報システム)というものに大学院で出会いました。複数のデータを位置情報をもとに地図上に整理・可視化するGISの手法に興味を持ち、まちづくりのNGO団体でのインターンシップにて、ある地域の犯罪率と建築スタイルの関係性の分析を行ったGIS地図作成などを行ったことを覚えています。
ただ、留学中で得たものは何かと言われて一番に思い浮かぶのは素晴らしい人たちとの出会いです。日本にいただけではなかなか出会えない、世界各国からの優秀な学生が集まっており、その出会いの貴重さは卒業してから更に実感しました。多くの同窓生がそれぞれの分野で素晴らしいキャリアや人生を歩んでいくのを卒業後目の当たりにしましたが、留学時代にはそのような優秀な人々と深い友人関係を自然と間に築けてしまいます。これは仕事だけで海外の人と関わるだけではなかなか難しいことだなと感じています。 - 現在のお仕事について
- 大学院卒業後は東京やロンドンの地理情報関連の会社で勤務し、現在はオランダのエンジニア系コンサル会社にて、社内のGISソフトウェアを管理しています。交通機関や都市計画などに関する様々なプロジェクトにGISが活用されている様子を目の当たりにできる環境にやりがいを感じています。
- これからの目標
- 今はまずオランダでの生活基盤を整えるのが最優先事項になっていますが、生活が少し落ち着いたら、オランダ人の働き方や生活など日本と違う部分も多いので、こちらの生活で学んだことを何かしらの形で情報発信したいなと考えています。
- 支援者に伝えたいこと
- BCJ(当時は大真)奨学金は学生時代の自分に選択肢を与えてくれた、非常にありがたく大きな存在です。当時、ロンドンの大学へ進むため必死でアルバイトし、貸与型の奨学金の申し込みも行いましたが、資金的に大変厳しい状況でした。そこで藁にもすがる思いで資金を集める手段を探し、出会ったのがBCJ奨学金。この奨学金がなければ、第一希望の大学で勉強できなかったかもしれない、と思うと、本当に感謝しきれません。
優秀な学生の方々が、情熱も思う存分に投入できる20代前半の若い時期に留学生活に没頭できるためのサポートをされるというのは、とても価値のあることだと思います。インターネットで国内外の情報が何でも手に入る時代ですが、それでもやはり海外と日本の相互理解を深めていくにはまだまだ厚い壁があると感じます。これからも日本と海外をつなぐ若い”人”の存在をできる限り応援していただけると幸いです。