奨学生レポート

イギリス/ロンドン大学

2019年9月

この度大真奨学金の支援のもと、University College LondonのMSc Biomaterials and Tissue Engineeringに9月から進学しました。
ついにコースが始まってとても嬉しいです。できるだけ多くのことを学べるように全力を尽くしたいと思います。

学校生活

私はtaught courseなのでまだどこの研究室にも所属していません。今は授業を7つ取っていて、研究は次の学期から始まる予定です。授業が始まって最初の週はオリエンテーションしかなかったので身の回りのことを整理する時間が持ててよかったです。私のコースには様々なバックグラウンドや国籍を持つ人がいるのでそういった人たちと一緒に勉強するのは面白いです。
キャンパスはとても広くてたまにキャンパス内で迷子になります笑。でもとてもきれいなキャンパスで、UCLの中で好きなもののうちの一つです。
UCLには勉強する場所がたくさんあり、寮にすらパソコン室があります。私は今まさにその部屋でこのレポートを書いています。いつでもどこでも自分の好きなタイミングで勉強ができるのは本当に素晴らしいと思います。今のところUCLでの生活をすごく楽しんでいます。

ロンドンでの生活

ロンドンは本当に住みやすいです。野菜や果物が安く買えるし、ベジタリアンの食べ物がスーパーやレストランで簡単に買えます。日本と比べてロンドンでベジタリアンになるのは簡単なように思います。日本食でもベジタリアンのものがあるのですが、正直中華料理やタイ料理に近い気がします。
ロンドンに来てから何人か日本人の友達ができました。同じ寮に住んでいる人が何人かいるので量の多すぎる野菜をシェアしたりしています。先日はロンドンにいる日本人学生の会にも参加して他の大学の人とも会ったりして、他の大学の話を聞くのは面白かったです。
私はまだロンドンをそんなに散策できてないので近いうちにしてみたいと思います。

2019年10月

学校生活

ロンドンに来て一か月以上経ちました。授業はどれも興味深いものばかりでUCLで勉強できることを幸せに思います。私のコースでは提出しなければならない課題がなく、試験も4月と5月にしかないため勉強の予定を自分で経てて計画的に勉強していかなければなりません。試験のためではなく自分のために勉強できるのでこの状況を結構楽しんでいます。

最近グループプロジェクトが始まりました。グループで活動するのは面白く、勉強するモチベーションになります。私のコースにいる人はみんな違うバックグラウンドを持っているため他の人が得意な分野について私が全く知らないことが多々あります。そういったことをプレッシャーに感じることもありますがそのプレッシャーを原動力に勉強に励んでいます。また、日本での経験(特に研究室での経験)が今すごく活かされていて自分の自信につながっています。

UCLにはいろんなクラブがあり、私はジャズクラブに参加しています。トランペットを始めて14年ほど経つので私にとっては勉強に疲れた時などの良い息抜きになっています。

ロンドンでの生活

毎日の楽しみは毎朝リスを見ることです。ロンドンには野生のリスがたくさんいて、私の近所にも何匹か住んでいます。なので学校に行くときほとんど毎朝リスを見ることが出来ます。東京で毎朝カラスを見るよりかなり良いです。

イギリスで有名なものといえばパブだと思います。日本にも“ブリティッシュ”パブがありますがこちらのパブは日本のものとは結構違います。こちらのパブには若い人だけでなくお年寄りなどもよくいます。パブはイギリス人にとって友達と集まってお喋りしたりスポーツを観るところのようです。私もよく友達とパブで集まります。この間はラグビーワールドカップをパブで日本人の友達と観戦しました。私はイギリスの文化をすごく楽しんでいるので今後のレポートでもっとイギリスの文化について紹介していこうと思います。

2019年11月

学校生活

リサーチプロジェクトが次の学期から始まるので今月からプロジェクトのテーマを選び始めました。私は3Dの筋細胞培養をしようと思っていて教授と話を進めているところです。私はこのプロジェクトのことをとても楽しみにしているので研究室で実験を始めるのが待ちきれません。

教授にプロジェクトの話をしに行ったとき、「あなたのバックグラウンドは?自分一人で何ができる?」と聞かれました。日本では自分の能力をアピールする機会はほとんどなかったのですがこちらでは自分には何ができるのかをアピールして他の人に私と一緒に研究がしたいと思ってもらえるように頑張らないといけません。研究者になるには実験のスキルだけではなくコミュニケーションやプレゼンテーションの能力も必要だということに気づき、このことに今の段階で気づくことができてよかったです。UCL外も含めどんどんロンドンにいる研究者とのつながりもできてきているのでこの調子でもっと多くの人と知り合ってそのつながりが将来的に役に立つといいなと思います。

私はよく大学内のstudent centerというとことで勉強しているのですがいつもとても混んでいます。週末ですら時々席を見つけるのが難しいときがあり、こんなに多くの学生が週末に大学に勉強しに来るのかと驚きました。私が日本の大学にいた時にはそんなことはまずなかったと思います。私は他の学生が私と同じくらいやる気に満ちあふれているところが結構好きです。

ロンドンでの生活

「Remember remember the 5th of November」というフレーズをご存知でしょうか?これはボンファイヤナイトの日付を覚えるためのものです。ボンファイヤナイトとは焚火と花火で特徴づけられる年に一回のお祝いの日です。正直なところ何のお祝いなのかはよくわかっていないのですが(笑)、ボンファイヤナイトの首都と呼ばれるLewesという都市に花火とパレードを見に行ってきました。パレードでは写真のように仮想をした人たちが燃えている木の棒を持って歩いていました。パレードや花火はとても良かったのですがすごく寒かったです。もし行くことがあるようでしたら暖かい格好で行くことをお勧めします。

ロンドンはとても寒くて乾燥しています。私は日本から化粧水を持ってこなかったのでこちらに来てから保湿クリームのようなものを買ったのですが効果があるのかは全くわかりません。アジアの商品がたくさん売っているお店で日本製の化粧水を見つけたのですが日本で買うよりも7~8倍くらい高かったです。敏感肌の方はイギリスに行く際は化粧水など持参したほうがいいかもしれませんね。

2019年12月

学校生活

修士論文に向けた研究テーマをついに決めました。もともと3次元の筋肉細胞の培養をしようと考えていたのですが 、指導教官と話を進めいたところ実際に実験ができる期間は2か月ほどしかない(研修期間や修士論文を書く期間を除くため)ので細胞培養をするには時間が足りないということになり、修士課程の研究ではelectrospinningという手法を使ってscaffoldを作ることにしました。Scaffoldとは3次元で細胞培養を行う際に必要不可欠な骨組みのようなもので、このプロジェクトは私の今後の研究においてとても役に立つと思います。今自分がやっていることが少しずつ自分の目標に近づいて行っているのが嬉しいです。

冬休みが12月14日から始まりました。次の学期は1月13日から始まります。1か月も休めるなんて本当に驚きました。日本にいた時は長くても1週間しか休めなかったので、ゆっくり休んだり勉強したりする時間があって嬉しいです。冬休み中はゆっくり休むほかに論文を読んだり復習をしたりする予定です。

ロンドンでの生活

ロンドンでいくつかのクリスマスマーケットに行きました。なかでもお気に入りはWinter Wonderlandです。これはただのクリスマスマーケットではなくて、たくさん乗り物もあるので遊園地のような感じになっています。私はいくつかの乗り物に乗ったりモルドワインというホットワインを飲んだりしました。夜はすごく寒いですがライトや装飾がとてもきれいでした。ロンドンにはほかにもいくつかのクリスマスマーケットがありますがこれが一番大きくて人気があります。

クリスマスはイギリス人にとっては家族で過ごす一大イベントです。キリスト教徒ではない人でも結構盛大にお祝いをします。クリスマスの午後にみんなでクリスマスディナー(時間帯的には絶対ランチなのですがなぜかディナーです)を食べ、その前後にお互いにクリスマスプレゼントをあげ合います。大人になってからもクリスマスプレゼントがもらえるのはとてもいいと思います。

クリスマスディナーにはオーブンで焼いたターキーと野菜にグ レービーソースをかけて食べる人が多いですが私は肉や魚などは食べないので代わりにヴィーガンのソーセージやターキーを模したものを食べました。イギリスの人たちはこの時期たくさん食べてたくさん家族との時間を過ごします。イギリス人にとってのクリスマスは私たち日本人にとってのお正月のようなものなのだと思います。クリスマス当日はほとんどのお店やスーパーが閉まってしまうので、この時期にイギリスを訪れる際はお店や観光地などのやっている時間や日にちに注意が必要です。

2020年1月

学校生活

新しい学期が始まりました。このコースが始まってからすでに2人の学生がこのコースを辞めてしまいました。簡単な分野ではありませんが私にとってはすごく興味深い分野でとても楽しく勉強しているのでいい成績が取れるといいなと思います。

先日最初のグループプレゼンテーションがありました。最終的にはうまくいったのですが、グループのメンバーとの文化の違いを強く感じました。グループの中ではアジア人は私だけで他の人はヨーロッパやアラブ圏の出身です。プレゼンテーションは10分以内と言われていたのですが、私たちが作ったものは前日に練習したら15分かかったので長すぎるから喋る量を減らすべきだと思ったのですが誰も時間のことを気にしていない上にもう練習もしたくないと言われました。私はそのことがすごく衝撃的で何とかみんなにもう一度当日に練習して10分以内に収まるように調整しようと言ったのですが誰もやりたくなかったので結局そのまま本番を迎えました。彼らの考え方は私には理解できませんが、これは多分文化の違いなので私にできることは何もないからこのことをストレスに感じるのは止めました。プレゼンテーションをきいていた先生たちも時間のことは気にしていなかったので次のプレゼンテーションではもっとリラックスして臨もうと思います。今勉強している分野だけでなく、違うバックグラウンドを持つ人とどうかかわっていくのかについても学ぶことはたくさんあると感じました。

ロンドンでの生活

平日はたいてい勉強で忙しいので週末は少しリラックスするための時間を取るようにしています。例えば友達とお昼ご飯を食べたり、パブやクラブに行ったり、好きなアメリカのドラマを観たり、ボルダリングをしたりしています。この写真はビルの40階にあるレストランから撮りました。ロンドンには素敵なレストランがたくさんあるので友達と一緒にいろんなレストランをめぐるのはとても楽しいです。

ブレキシット(Brexit)がついに起こりましたがまだ何も変わった気がしません。イギリス人の中にはブレキシットが起こったことに対してすごく喜んで、花火まで打ち上げている人たちもいれば、未だに反対していて残念に思っている人もいます。次のレポートではもしかしたらもう少しブレキシット後のイギリスについて伝えることが出来るかなと思います。

2020年2月

学校生活

ほとんどの授業が終わり、後は5月にあるテストの前にまとめの授業があるだけになりました。もうこのコースで学ぶ内容が終わりつつあり、もうすぐテスト期間になることが信じられません。テストの前にイースター休暇が1か月ありますが多分テスト勉強に追われていると思います。テストが終わったらついに研究室で実験ができるようになるので楽しみにしています。

今月はいくつかのプレゼンテーションをしました。私は日本での研究室での計測のおかげで結構プレゼンテーションをするのに自信があるほうだと思います。日本にいたときはもっと頻繁にプレゼンテーションをしなければならなかったですし、教授たちの反応はもっと厳しかったのですごくストレスに思っていたのを覚えています。でもそのおかげで自信がついたので今では厳しく指導して下さった教授や先生方に感謝しています。どんな言語での発表であれ、事前にどういう風に準備をしておくか知ることはとても重要なことだと思います。今月のプレゼンテーションでは毎回割と良い評価を頂けたのでとても嬉しいです。

ロンドンでの生活

私は東京出身なのでロンドンのような都会がとても住みやすく感じますがたまには田舎の方に行くのもいいなと思います。今月はEast Sussexに行き、manor houseという大きな邸宅に泊まりました。昔はここに貴族たちが住んでいたようですが、今では誰も住んでおらずホテルとして利用されています。このホテルの周りには庭やゴルフコース、テニスコート、森などがありました。内装はとてもクラシックで美しく、高級感にあふれていました。イギリスのロイヤルファミリーも何度か泊まりに来たそうです。

ブレキシットについてですが、とても多くの人がビザのことやイギリスの経済について心配しています。今年いっぱいは移行期間なのでまだ何も起きていませんが来年からいろんなことが変わるようです。私が知る限りでは来年からポイント制の新しいVISAシステムが導入され、EU国籍とそうでない人の両方にそれが適応されるようになります。私のようにEU国籍でない人にとっては大きな変化はありませんがEU国籍の人達はこのシステムに不安があるようです。私は経済のことについては詳しくありませんがイギリスにある日本の企業が日本からの駐在員の数を大幅に減らすという話を聞きました。今年中にイギリスが他の国といい政策をむすべるといいなと思います。

2020年3月

学校生活

残念なことにコロナウイルスの影響で授業と試験がすべて中止され、今後はすべてオンラインで行われることになりました。そして、私がとても楽しみにしていた研究室での実験の無くなってしまいました。これもオンラインになると言われたのですが正直どうやってオンラインでやるのかはまだ分かっていません。実験がなくなってとても悲しいしがっかりしましたがそれだけこの状況が深刻なので仕方がないと思います。

Student centerを除いたすべての大学の図書館や建物が三月中旬から閉鎖され、student centerもイギリスがロックダウンされたのと同時に閉鎖されました。指導教官や授業を持っている先生方にはオンラインでなら連絡を取ることが出来ます。皆さんすぐにメールの返信をくれるのでそんなに不便ではありませんがまとめの授業があったらよかったのにと思います。

ロンドンでの生活

ロンドンは現在ゴーストタウンのようになっています。ロックダウンの前からいくつかの地下鉄の駅やレストランなどが閉まっていたので外を歩いている人はとても少なかったです。ロックダウンは3月23日の夕方から始まり、3週間続く予定です。イギリスにいる人々は生活必需品を買うため、1日1回運動のため、助けが必要な人を援助するため、家からは出来ない必要な仕事をするため以外で外出することが出来なくなりました。私は買い物と散歩の時のみ外に出ますが想像していたよりは悪い生活ではありません。しかし、最近スーパーが品薄で、パン、米、パスタ、豆、紅茶など買いたいものがなかなか買えない日が続いています。友達はトイレットペーパーや肉、乳製品も手に入りにくいと言っていました。毎回スーパーに行くたびに空っぽの棚が目につきます。

友達はほとんど母国に帰ってしまいましたが私はイギリスに残ることを決めました。一番の理由は面接や試験などがあるため時差があると不利にはたらくと思ったからです。一回イギリスを出たらもう戻ってこれなくなるんじゃないかという不安もありました。家族や友達がいない状態のイギリスに残るのは少し寂しいですがリスクをおかしたくなかったのと、この状況で祖母の住む実家に帰るのは嫌だったので正しい決断だったと思います。今飛行機に乗ってロンドンから東京に帰るのはウイルスに感染する確率が高く危険なので、イギリスに残るほうが日本に帰るより自分が感染する確率も祖母が感染する確率も低くなると思います。

この状況が早く良くなることを願っています。

2020年4月

学校生活

先月のレポートではすべての試験がオンラインになるとお伝えしましたが、実は試験がすべてレポートにかわることがわかりました。これが良いことなのかはわかりませんがベストを尽くそうと思います。レポート課題に取り組むためのまとめの授業を今月いくつか受けました。先生たちが話しているのを画面越しに見るのは少し変な感じであまり授業に参加している気持ちになれませんでした。私はオンライン授業はあまり集中できないと感じたのでこれ以上授業がなくてよかったです。

世界中が良くないニュースであふれていますが、個人的には良いニュースがあります。今の大学とは違う大学ですが、10月から始まる奨学金付きの博士課程のコースに合格しました。自分が興味のあるプログラムを探して合格までこぎつけるのは本当に大変でした。イギリスには数多くの博士課程用のプログラムがありますが、そのうちほとんど(私の予想では99%)はイギリスかヨーロッパの学生しか受け付けていません。もしイギリスで博士課程に進学しようと考えている方がいたら、日本人(international students)が応募できるプログラムはとても少ない上に、どれも競争率がとても高いということを覚えておいたほうがいいと思います。私は自分が興味のあるプログラムを見つけ、合格することが出来て本当に運が良かったと思います。イギリスで奨学金付きの博士課程のコースに進学できることがとても嬉しいです。

ロンドンでの生活

ロックダウンが始まって1か月以上経ちました。いつ終わるのかはわかりませんがすぐに終わるといいなと思います。スーパーの品ぞろえはほとんどロックダウン前と変わらなくなってきましたが小麦粉などお菓子作りに必要なものはいまだに手に入りにくい状況です。多分いろんな人が暇をつぶすためにお菓子を家で作っているのだと思います。私も昔はお菓子作りが趣味だったので先日ヴィーガンのスコーンを焼いてみました。ちょっと表面が焦げてしまいましたが味は良かったです。勉強以外に日ごろすることがないのでこういった趣味があるといいなと思いました。

毎日一人で勉強するのは少し退屈なので最近は友達とオンライン勉強会をしています。勉強へのモチベーションを保つのにとてもいいですし、たまに友達と喋ったりするのも気分転換になって楽しいです。みんな私と同じ状況にいるので寂しさもあまり感じません。他の国にいる友達とこんなに簡単に話すことが出来ることが本当に素晴らしいと思います。

2020年5月

学校生活

最近は4000字のレポートが7つあるのでずっとレポートを書いています。締め切りがあるのでだいたい1つのレポートあたり1週間ほどしかかけられません。すでに4つ終わらせたのですが正直もう疲れています。たくさん論文を読んで新しいことを学ぶのは面白いですが締め切りがなければもっと楽しめたのにと思います。

大学が学生に十分なサポートをしているか正直なところわかりません。レポートの提出期限が短い間にいくつもあってなかなか厳しい状況です。十分な課題対策用の授業もなかったのにいくつかのレポートでは授業内容以上に発展した内容が求められます。すべてのレポートを無事に終わらせて早く修士論文に取り組めるといいなと思います。

ロンドンでの生活

最近はほとんど楽しみもないので食が1番の楽しみになっています。スコーンをよく焼いているので前のレポートの時よりも上手に焼けるようになりました。さらに、スーパーでいろんなブランドの疑似肉が売っているので1回行くごとに1つなにか新しい商品を買って食べています。1番最近買ったのはヴィーガンミートボールです。ミートボールなんてしばらく食べていないので本物のミートボールのような味なのかはわかりませんでしたがおいしかったです。今のところ私のお気に入りはQuornというブランドのヴィーガンチキンナゲットです。Quornの商品は主にヨーロッパで販売されています。近いうちに日本でもこのような商品が販売されるといいなと思います。

ロックダウンのルールが変わって1日に何回でも運動をしに外に行くことが出来るようになり、さらに家庭外の人1人となら2m以上離れることを条件に会ってもいいことになりました。私はまだ友達に会ったりはしていませんが健康のためにもっと外に出るようになりました。普段は1日中パソコンの前に座っているのでもっと歩いたりジョギングをしたりするようにしています。少しずつ生活が元のように戻りつつありますが、完全に元に戻るにはもっと時間がかかると思います。

2020年6月

学校生活

ついにすべての課題が終わり、夏には結果が返ってくる予定です。あとは修士論文しか残っていないので今はそちらに取り組み始めたところです。研究室で作業ができないためすでに投稿されている論文のデータを使って書くことになるのですがただのレビューで終わらせられないのでどうやって書いたらいいか模索しています。

私の学部は修論を書くにあたって役に立つオンラインセッションを提供してくれます。サポートがあるのは良いことですが、すでに1つ受けたものはバックグラウンドの音がうるさすぎて先生の言っていることがあまり聞こえず、あまり役には立ちませんでした。あと2回同じ先生のセッションがあるのですが正直あまり楽しみではありません。ただ、その先生は授業に関する問題と解答をオンライン上で公開してくれるので自分で勉強できるのが良いところだと思います。

ロンドンでの生活

本屋やチャリティーショップ、ギフトショップなど生活に必要でないお店も最近営業を再開し、ソーシャルディスタンスを保ってなら最大6人まで友達や世帯外の家族に会ってもいいことになりました。私は友達のほとんどがロンドンにいないことや公共交通機関を使わないようにしていることからまだ誰とも会っていません。顔を覆うものをしていれば公共交通機関を使ってもいいことになっているのですが、私は本当に必要な時以外は使わない方がいいと思っています。イギリス政府がソーシャルディスタンスを2mから1mに減らそうとしてるというニュースを観ました。感染を避けるという目的にどう影響するかは疑問ですがレストランやカフェが近いうちに再開するためには役に立つと思います。

自分でも毎回このレポートで食べ物の話をしているなとは思うのですがそれくらいしか日々の楽しみがないので今回もまたイギリスで買えるヴィーガン/ベジタリアンの食品を紹介します。最初の写真はヴィーガンチーズとベジタリアンベーコンです。これらの商品はイギリスのスーパーでよく見る一般的なものです。ヴィーガンのベーコンがないのは残念ですが何もないよりは大分いいかなと思います。最近はこれらを使ってよくサンドイッチを作っています(写真2枚目)。毎日3食作るのは大変なのでこういう簡単で美味しく作れるものには結構助けられています。

2020年7月

学校生活

最近は修論を書いていて、今のところ6割くらい終わりました。私の指導教官はとても協力的でいつもメールの返信が早いので助かっています。唯一困っていることは、毎回私のアイデアについて意見を求めるたびにいいと思うとしか言ってくれないので本当にそう思っているのかただそう言っているだけなのかわからないところです。それ以外はとてもいい指導教官だと思います。

私の修論のタイトルは‘Electrospinning of polyurethane with nanoparticles for wound dressing and face mask applications’です。実験の代わりにすでに発行されている論文を使って書いています。さらにその新しい応用としてマスクを提案しています。洗濯可能なマスクは今需要が高いのでこれについて議論するのはとても面白いと思っています。

修論を書く以外には口頭試問用のプレゼンテーションを作って自分がプレゼンしているところを録画しなければなりません。まだあと1か月ほど準備する時間があるので何とかなるといいなと思います。

ロンドンでの生活

ロックダウンは大分緩くなっているのでナイトクラブ、ボーリング、映画など以外ならいろんな場所に行けるようになりました。ただ最近は室内で必ずマスクをしなければなりません。レストランなども開いているので何度かレストランで食事をしたり買い物に行ったりしました。今はロックダウン前よりも外出が楽しく感じられます。

先日ついに友達と会って、プーさんの故郷で有名なHartfieldという町に行ってきました。小さなプーさんグッズが売っているお店兼カフェで紅茶を頼んだらプーさんのポットで出てきてかわいかったです。お店の中ではプー棒投げ橋への行き方が英語と日本語で書いてある紙が置いてあってとても驚きました。私が知らなかっただけで日本人に人気の観光地なのかもしれません。森とプー棒投げ橋はプーと大人になった僕という映画の撮影地らしいので映画で観た場所を訪れることが出来て楽しかったです。

博士課程はロンドンからは少し離れた場所にある大学になるので今のうちにいろんな場所に行きたいです。

2020年8月

学校生活

修士論文はほとんど書き終えました。あとはプレゼンテーションを作ってオンラインの口頭試問に備えるだけです。修論に関しては指導教官にフィードバックをもらうことが出来るので書いたものを送り、もっと読みやすくするためにできることはないか聞いたところ数日かけてきた返事が「これでいいと思う。何もアドバイスはない」でした。さすがにびっくりしましたが、指導教官が2人いる採点者のうちの1人なので良い評価をくれるならまあいいかなと思います。まだ締め切りまで時間があるので自分でもっと良くするように工夫してみます。

この修士課程のコースを通して多くのことを学ぶことが出来ました。留学して本当に良かったと思います。このパンデミックでラボで実験することはできませんでしたが他に多くのことを学びました。例えばレポートがたくさん出ていたのでライティングは絶対に上達したと思います。あとはオンラインでの会議が多くあったのでオンライン上で人と話すのが苦ではなくなりました。

大真奨学金のおかげで金銭面を心配することなく勉強に打ち込むことができ、博士課程への進学も決まりました。本当に感謝しています。このような素晴らしい経験をする機会を与えてくださってありがとうございました。

ロンドンでの生活

ロンドンは徐々に以前の様子を取り戻しています。最近チャイナタウンに行ったのですが人がたくさんいて驚きました。パンデミックの前のように巨大なパンダがメインの通りにいたり、久しぶりのチャイナタウンで懐かしい気持ちになりました。

イギリス政府は8月中“eat out to help out”というキャンペーンをしていました。これは月から水曜日の間に外食をすると会計が50%オフ(最大10£まで)になるというもので、このキャンペーンもあって街に人が増えつつあります。地域のレストランを助けるためのとてもいい政策だと思いました。私も友達とこのキャンペーン中に日本食レストランに行ったりして楽しみました。

そろそろ夏の終わりが近づいているので寒くなる前にSeven Sistersに行ってきました。ここはなぜかアジア人の間でとても有名で、映画やミュージックビデオなどに使われたりしています。天気は微妙でしたが楽しかったです。

このレポートを通していくつかのイギリスで有名な場所や食べ物を紹介してきました。もうこれが最後のレポートだと思うと少し寂しいです。誰か面白いと思ってくれたり参考にしてくれる人がいたらいいなと思います。最後に、1つ皆さんにアドバイスがあります。イギリスを訪れる際は必ず傘を持ってきてください。皆さんが思っているよりも雨が頻繁に降ります。

大真奨学金の皆さん、そして今までこのレポートを読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。留学中の貴重な体験を皆さんと共有できたこと嬉しく思います。これからもまたイギリスで、今度は博士課程の学生として頑張っていきたいと思います。